近年、国産の生地に「ワッシャー加工」と記載されているものをよく目にします。
このワッシャー加工っていったい何ですかと質問がありましたので少し記載したいと思います。
ワッシャー加工(Washer Finish)とは、洗濯などを通じて生地に特有の風合いや質感を与えるための仕上げ加工の一つです。
これは、洗濯機や大きな容器で生地を洗浄し、洗剤や石鹸などを使用して摩擦や振動を加えることによって行われます。
ではこの「ワッシャー加工」どんなメリットと効果があるのでしょうか。
- 柔らかな手触り: ワッシャー加工によって、生地の繊維が緩むことで柔らかな手触りが生まれます。これにより、着心地が快適になります。
- 風合いの変化: ワッシャー加工によって、生地の風合いが変化します。通常、よりナチュラルでウォッシュアウトされた印象があり、生地にほんのり風合いが残ります。
- シワ感やシワ加工: ワッシャー加工によって、シワ感が生まれることがあります。これにより、カジュアルでリラックスしたスタイルが演出されることがあります。
- 色の変化: 特にデニムなどの生地では、ワッシャー加工によって色落ちが起こり、ウォッシュアウトされたような風合いが現れます。これが、デニムの色合いに深みを持たせる効果となります。
- シンプルなケア: ワッシャー加工された生地は、通常、シンプルなケアができます。洗濯機で洗えることが一般的で、手入れが簡単です。
主にカジュアルな分野の洋服をつくる場合に最適な「ワッシャー加工素材」。その魅力や効果を知ると作る作品にも影響があるかも。
是非お店で探してみてくださいね。