水通しについて簡単にご説明しますと、水通しは、生地を最初に水に浸して収縮させるプロセスを指します。
これにより、生地が洗濯後に収縮することを防ぎ、縫製後の縮みを最小限に抑えることができます。繊維の収縮を事前に行うことで、縫製後の不具合を防ぎ、仕上がりの品質を向上させることを目的とした作業なのです。
生地の水通しの基本的な手順を簡単に説明します。
- 縫製前に水通しをする生地を選びます。特に綿やリネンなど、水によって収縮しやすい素材に適しています。
- 生地を冷たい水に浸します。時間は通常、15分から30分程度が一般的です。水通しを行うことで、繊維が膨張し、収縮を促進します。
- 水通し後は、生地を優しく絞って余分な水分を取り除きます。ポイントは強く絞りすぎないように注意してください。
- 生地を平らに広げ、陰干しや低温のドライヤーで乾かします。高温で急激に乾燥させないようにしましょう。
- 乾いた生地にアイロンをかけ、整えます。この際、適切な温度設定を使用してください。
水通しは、生地の特性に応じて行います。近年は防縮加工が終わっている生地もあります。わからない時は店員さん聞いてみるのが一番いいですね。